人間は質問できる人とそうでない人がいます。わからないことを聞くことができる子は、勉強でもわからないところをそのままにはしません。プライドがあったり、聞くのが苦手な子は勉強でもわからないままになってしまいます。自分で調べて、最終的に理解ができれば良いのですが、そうでない場合は基本がわからないので応用もわかりません。これは勉強だけに限ったことではなく、知ったかぶりをすると性格が悪く見られたり、人間関係が悪くなってしまうこともあります。聞くことが恥ずかしくないと親が子供を教育することも大切です。小さな時にトイレの場所を子供に聞かせたり、お店で注文させたりすることも質問できるようになる一歩です。いつも親があれこれしてしまうと、子供は自分でできません。その結果、コミュニケーションが取れなかったり、聞くことができなくなります。もちろん、混雑しているのに迷惑をかけてしまうのは良くないですが、できるだけ子供に聞く力を身に着けることは、将来に大きく影響します。聞くことは恥ずかしいと思わないようにするには、小さな時からたくさん聞くことで慣れるのが一番良いです。
ある程度成長してしまってからでは遅いのかというと、そういうわけではありません。中学や高校、大学生でも大丈夫です。中学生以上になれば子供同士で出かける機会も増えるので、人馴れしやすい環境になります。また、高校生以上はバイトで人と接する機会を増やせます。教育と言っても、勉強できる学校や家庭だけではなく、社会でもたくさんの経験ができます。聞くことが恥ずかしくないとわかれば、わからないことをどんどん聞いて吸収できる。そうなれば、今まで止まってしまっていた苦手な部分も勉強しなおせる可能性は高くなります。受験勉強時に個別の塾でわからず通り過ぎてきたことを聞いたら、一気に偏差値が上がる子もいます。子供が躓いたり、立ち止まったりしたときに聞きやすい環境を作れるように背中を押してあげてください。そうすることで、子供もストレスや負担にならずに聞くことができます。